インターロッキングブロックについて

インターロッキングブロックは歩道はもちろん、公園や駅前、商店街などの車道、駐車場と様々な場面でで目にします。日本では1970年代にドイツから技術が伝わり、現在では少子高齢化、循環型社会の進展に伴う「バリアフリー」「ヒートアイランド抑制」「資源循環と省資源」に対応するため高度で多様な機能を有した製品が数多く開発されました。

その中でインターロッキングの良さである、施工性の良さ・意匠性デザイン性・機能性、耐久性の四つの特性について説明いたします。

インターロッキングブロックの施工性

土間コンクリート舗装やアスファルト舗装等に比べて施工が容易です。基本的にモルタルを使用しないのでセメントが固まるまでの時間を待たずに即時の通行が可能になります。再利用、再施工ができ経年によるがたつきの補修や欠けの交換などができるのも、施工性の良さと言えます。震災時には再利用によって短期間で復旧できた例もあります。

インターロッキングブロックの意匠性、デザイン性

インターロッキングブロックの種類には赤、白、黄色といった色・長方形や正方形、波型などの形・それぞれの形に異なる大きさがあり、さらに配色の数・貼りパターンによって無数のデザインパターンが施工可能になります。それによりそれぞれのニーズに合った景観・建物・用途の要望に応えることができます。

例えば独自で考えたデザイン、コントラスト、ラインやサークル、止まれマークや車いすマーク、文字等あらゆるデザインが表現できるオンリーワンな高い意匠性を持っております。

インターロッキングブロックの機能性

基本的なインターロッキングブロックには磨耗性があり、滑りにくさによって転倒防止や車の速度抑制効果があります。また機能性インターロッキングブロックには透水性・保水性・遮熱性があります。一般的に水はけのいい(排水能力のある)場所で使われるインターロッキングブロックにはスタンダートが使われますが、水はけや排水の悪い等の心配のある場所には透水性インターロッキングブロックが用いれられます。このブロックはその名の通りブロックの表面から水を地中に浸透する特性を持っており、大雨でも水たまりになりにくく、浸透して水たまりにならない機能を持っています。似たような機能で保水性ブロックがあります。はブロック自体の保水力で地中の水分を中に蓄え、ブロックの表面温度を抑える機能を持っています。遮熱性では太陽からの反射熱を抑制しさらに透水機能を備わっているので総合的に表面温度を下げることができます。いずれもヒートアイランド現象や大雨等に有効な機能性舗装材です。

インターロッキングブロックの耐久性

インターロッキングブロック舗装の法定耐用年数は15年ですが、ブロック自体の耐用年数は30年以上とも言われています。インターロッキングブロック舗装のがたつきや不陸、汚れは、がたつき補修や目地砂の充填、表面洗浄等の維持管理を行うことによって解消でき、舗装としての耐用年数は伸ばすことができます。一般的なアスファルト舗装(耐用年数10年)に対しての例では、簡単な維持管理をすることによって生産ランニングコスト(維持し続ける為に必要な費用)が割安なことがわかっています。また土間コンクリート舗装(耐用年数20年)と比べてもほぼ同等のであることがわかっております。さらに災害時におけるインターロッキングブロックの耐久性においては、しっかりと施工がされている路盤ではほぼ無傷であり、液状化による段差にでも施工性の良さによってすぐに復旧できることがわかっています。